Cloudflare Pages の ビルドシステムを切り替える

はじめに

以下の公式ページにある通りビルドシステムが v2 になっていたため、本サイトでもマイグレーションしてみた。

Build image | Cloudflare Pages docs
Cloudflare Pages’ build environment has broad support for a variety of languages, such as Ruby, Node.js, Python, PHP, and Go.
Build image | Cloudflare Pages docs favicon developers.cloudflare.com
Build image | Cloudflare Pages docs

何が変わるか

ランタイムのバージョン

まずは、言語のランタイムやパッケージマネージャのサポートするバージョンがアップデートされた。

本サイトは Astro で構築しているため関連するのは Node.js なので Node.js について言及すると、従来の v1 ではデフォルトバージョンが 12.18.0 で v2 では 18.16.1 となっている(現時点ですでに LTS より遅れているのは黙っておこう、、、)。

また、.node-version, .nvmrc などのバージョンを指定する際に使われるファイルを自動的に解釈してくれるようになったっぽい。

マシンのバージョン

Cloudflare のビルド環境である gVisor コンテナのマシンが Ubuntu の v20 から v22 にアップデートされた。こちらもほぼ LTS と同等になったみたい。

変更方法

何が変わるか整理できたところで、実際にマイグレーションしてみる。

変更については Cloudflare のダッシュボードから GUI で変更できる。該当する Cloudflare Pages のトップから Settings > Build & deployments と進む。

Cloudflare Pages Settings

そして、下にスクロールすると、ビルドシステムを設定する項目がある。以下のスクリーンショットのように Production 用と Preview 用とそれぞれで設定ができるようになっている。

(検証している途中にスクリーンショットを撮ったため、Preview 環境のみ v2 となっている。)

Build system version

Configure Preview build system をクリックすると v1, v2 を選べるようになっていて、こちらから変更できる。

Configure Preview build system

実際にやってみた

Preview 環境で挙動を見てみると、以下のようにビルド時の Node.js のバージョンが変わることを確認できた。

余談だが .tool-versions ファイルを判別するようになっており、それに記載のあるバージョンをインストールできていた。

参考

Modernizing the toolbox for Cloudflare Pages builds
A new beta build system is now available for Cloudflare Pages. We've updated our default languages and tools, and made some exciting underlying architecture changes. You can enable it in your project settings in the dashboard today.
Modernizing the toolbox for Cloudflare Pages builds favicon blog.cloudflare.com
Modernizing the toolbox for Cloudflare Pages builds
Build image | Cloudflare Pages docs
Cloudflare Pages’ build environment has broad support for a variety of languages, such as Ruby, Node.js, Python, PHP, and Go.
Build image | Cloudflare Pages docs favicon developers.cloudflare.com
Build image | Cloudflare Pages docs